建築・美術探訪キロク。

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ル・コルビュジエ巡礼の旅⑥ーラトゥーレット修道院 中編ー

 

 

ラトゥーレット修道院 中編でございます。

※前編後編の2回構成のつもりが、盛だくさんなので3つに分けることにします。

 

中編では主に宿坊とその周辺の共用部、

後編では礼拝堂・小礼拝堂・共用の部屋

 

の紹介をしたいと思います。

 

 

 

夕食を終えて、部屋に戻ります。

夜は暗くて、非公開部の見学難しかったので、朝に期待することに。

 

夕食前に入室はできてたので、まだ明るい廊下

 


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ちゃんと宿泊者のなまえ付き

 

廊下からの景色↓

 

おそらく修道士さんたちのエリア。

 

 

 

個室はユニテとほぼ同じ構成(水回りは共用なので手洗いシンクがあるのみ)

 

 

裏手の林が見える

 

 

 

 

 

合宿所を彷彿とさせる宿坊の小部屋は何とも簡素だけど、ユニテダビダシオン同様のモデュロールを適用したミニマリズム的な作りで不便どころか無駄がなくとても良い。

 

 

 

 

トイレシャワーは共同ですが特に不便はなかったです。まあ1泊くらいなら水回りにうるさい日本人でも耐えられるでしょう。笑

 

 

 

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シャワー室

 






 

もちろんエアコンはないので(欧州は中央暖房が主流なのでオイルヒーター的な作り付け暖房はあります)夏なんかは割と暑いと思うのだけど、

窓側とドア側に細いドアのようなものがあり、なんと網戸になっているので暑い日はそこを二つ開けると風が通って涼しいというわけです。

 

↓こういうやつです

 

 

 

 

地味にこういうところにすごく感動しました。他の部屋にも同様のシステムが至る所にあります。

 

 

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共用部・ディティール ↓

 

 

コルビュジエこの形好きですよね ユニテの電灯もこの形だった

 

 

 

色も見ての通りコルビュジエの配色が配管にまで塗ってあり、とても楽しい空間を演出しています。

 

 

レセプションがあるレベルから一つ下がったところの回廊

 

 

はめ殺し窓のディティー

 

 

 

さて、静かな夜がやってきます。

大きな声を出すのはご法度となっているのと、周りは森なので夜は真っ暗で静まり返えっている。

 

 

 

 

 

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レセプションで購入した本

 

 

 

 

夜の静けさが怖いくらい。

ざわざわと風の音と、たまに鳥の声がするだけ。

もの思いにふける夜となりました。

 

さて、早朝に散歩や内部見学をしないとなので早く寝ます。ここまであまり睡眠時間が取れていないのでリカバリーが必要です。。

 

早朝散歩、朝食、出発の後編に続きます。(後編で終わればいいけど・・・)

 

 

 

おまけ

部屋の内側に貼ってあった非常時のガイドライン

しっかりモデュロール君で笑ったwかわいいです

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