さて、マルセイユ編の続きです。
ユニテ内のレストランで食事した後、ゆっくりユニテを見学。
住居エリアは全部勝手に見て回れるわけではなく、レストランがあるエリアとその上の階に商店エリアがあり、そこは自由に見学可能となっています。
海側の廊下はさすがコルビュジエの窓の開き方です。
昼下がりの光↓
夕方の光↓ 美しすぎる。
ベンチの造作がなんともかわいい。
この廊下にはアート系のお店が入居していて、安藤忠雄の本とか建築系の本もたくさん置いてました。
とにかくすべてがおしゃれ
コルビュジエの作品についての紹介パネルが飾ってありました。
かわいい電灯。モダニズム期ってこういうデザイン多いですよね
夜は電気がついてた。
廊下の奥から上階に上がれます。上にも超おしゃれなインテリア雑貨店が入居している。
ここでみたブックエンド、買わなかったことをとても後悔している。やっぱり欲しいと思ったものは(特に旅先で)買わなきゃですなあ...。
インテリア雑貨店☝️テーブルとか欲しいものたくさんあった...
コンクリートの表情が豊かだなあ〜。
そして、コルビュジエの建築では大変重要な要素である屋上庭園に出てみる。
こちらも一般に開放されているが、夕方以降は宿泊者のみアクセス可能。
天気が良かったのもあるだろうけど、外に出た瞬間からものすごい気持ちの良い空気に包まれた。
ユニテは豪華客船をイメージして作られたそうだけど、まさに豪華客船の甲板という感じである。
夜は宿泊者のみの特等席
ビルやマンションの屋上とは思えない、とても気持ちよく楽しい空間なのだ。
私が子供だったら毎日ここで遊ぶだろう。
真ん中のペントハウスみたいなものは、どうやら企業が入居しているのか、たぶんショールームとか会議室みたいな使われ方をしているようだ。非公開エリア。
もう一つ南側にもペントハウスがあるが、そちらは学童保育園?があるみたい。その下にはプール。プールもただ水を溜める窪みではなく、コンクリートでできたオブジェやベンチがリズムよく配置されていて、全く殺風景にならない。タイルの効果もあるのだろう。
ここでスケッチも描いた。そしたらデザイナー志望の中国人に話しかけられて、少し話した。まあ薄っぺらい話しかできないんだけどね、英語できないから。。残念なことよ。
色々語ったが私がこの建築で一番印象的だった点は、コンクリートのマチエールの多様さ。(マチエールは彫刻用語だけどこの言葉が一番しっくりくる。要は表面の素材感とか凸凹とかそんな意味です)
コンクリートは本当に自由な素材で表面に色々な模様をつけられるが場所によって微妙に板の幅が変えてあったり、幾何学模様のようだったりただのまっすぐだったり、その違いがとても楽しかった。
コンクリートもただの塊ではなく、表面につくマチエールによってとても表情が豊かになる。
あとコンクリートの表面がとてもキラキラしている場所があって、石英でも混ざっているのかな?それとも風化によってそう見えるのか?わからないけどとにかくとても綺麗に見えた。
こちらはユニテの1階エントランス。
トイレもステキ
こういうのにいちいち感動してしまう
至るところにモデュロール君。
お外の花
やっぱりどでかい。好き。
見学を一通り終えてマルセイユに街にも出てみる。 その後街に散策へ、港と海辺の大聖堂を見学。
次回につづく。